母をたずねて三千里 主題歌・オープニングテーマ曲

テレビアニメ「世界名作劇場」/歌:大杉 久美子

「母をたずねて三千里」は、1976年に放送された「世界名作劇場」シリーズのテレビアニメ。音信不通になった母を探して、イタリアからアルゼンチンへ旅する少年の波乱万丈の旅行記と人々との触れ合いが描かれる。

主題歌・オープニングテーマ曲『草原のマルコ』は、「世界名作劇場」シリーズで「母をたずねて三千里」の前年に放送された「フランダースの犬」に引き続き、アニソン界の人気女性歌手・大杉久美子が歌い手を務めた。

ちなみに、「母をたずねて三千里」の翌年に放送されたアニメ世界名作劇場「あらいぐまラスカル」主題歌・オープニング曲も大杉久美子が歌っている。彼女の歌声なくして、世界名作劇場はもはや存在しえない。

南米の民族音楽フォルクローレ調

主人公マルコがアルゼンチンを目指して南米を旅するというストーリーと重ねるため、主題歌も南米の民族音楽であるフォルクローレの要素が前面に押し出された民族色の強い楽曲となっている。

「母をたずねて三千里」のストーリー自体が涙を誘う悲しい物語なので、オープニングで流れる主題歌もまるでエンディングテーマ曲のような哀愁漂う物悲しい雰囲気が漂っている。間奏部分に流れる民族楽器ケーナの響きもどこか切なく心を打つ。

エンディングテーマは明るいワルツ調

それとは対照的に、エンディングテーマ曲『かあさんおはよう』は、主人公マルコの故郷イタリアの陽気で明るいワルツの曲調となっており、歌詞の中にも「ボンジョルノ・ミア・マドーレ Buongiorno, mia madre」と曲名と同じ意味のフレーズが登場する。

悲しいストーリーばかり続いてはアニメ視聴者の心も痛む。悲しみを吹き飛ばすような明るいエンディングテーマ曲が、痛んだ心のせめてもの救いと安らぎにつながっているのだろう。この点、世界名作劇場「小公女セーラ」はオープニングもエンディングもストーリーもシリアスで心が辛い。

なお、エンディング曲の作詞はスタジオジブリの高畑勲(たかはた いさお/1935-)。作曲は、オープニング・エンディングともに、森山良子『さよならの夏』、杉田かおる『鳥の詩』を手掛けた坂田 晃一(さかた こういち/1942-)。

【試聴】母を訪ねて三千里 ~草原のマルコ