真田丸 2016年NHK大河ドラマ

主演:堺雅人/主人公:真田幸村(信繁)

堺雅人が真田幸村(信繁)を演じる2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」(さなだまる)。徳川家康に果敢に挑む大坂の陣での奮闘ぶりは大河ドラマにもってこいの題材だ。

脚本は、2004年NHK大河ドラマ「新選組!」を手掛けた三谷幸喜。原作なしのオリジナルドラマ作品で、タイトルの「真田丸」とは、真田幸村が大坂の陣で築いた砦の名を指している。また、戦国の荒波に立ち向かう真田家を、一艘(そう)の船にたとえる意味合いもあるようだ。

堺雅人・三谷幸喜による12年ぶりのNHK大河

ご存知の方も多いと思われるが、主演の堺雅人と三谷幸喜がNHK大河ドラマでつながりを持つのはこの「真田丸」が初めてではない。2004年NHK大河ドラマ「新選組!」では、副長・山南 敬助(やまなみ/さんなん けいすけ)役を演じ、壮絶な切腹シーンが話題となった。

その後、堺雅人は2008年「篤姫」(脚本:田渕久美子)で江戸幕府13代将軍・徳川家定(篤姫の夫)を演じ、NHK大河ドラマにおける重要な役どころを任されている。

三谷幸喜の脚本と堺雅人の演技で描かれる2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」。果たしてどのような歴史絵巻を描き出してくれるのか。放送開始が今から楽しみだ。

なお、真田幸村(信繁)といえば、猿飛佐助、霧隠才蔵、三好清海入道らのいわゆる「真田十勇士」が有名だが、NHK統括プロデューサーのコメントによれば、2016年NHK大河ドラマ「真田丸」ではこれらフィクションの混じった真田十勇士の活躍は描かれないそうだ。

2016年1月追記

猿飛佐助は第1話から何度か登場。今後他の真田十勇士が暗躍する場面があるかも。

オープニングテーマ曲・音楽は?

2016年NHK大河ドラマ「真田丸」オープニングテーマ曲や劇中音楽・サントラを担当するのは、2004年NHK大河ドラマ「新選組!」(脚本:三谷幸喜)、2013年TBSドラマ「半沢直樹」、2015年TBSドラマ「下町ロケット」音楽を手掛けた服部隆之。

第1話放送時の感想は「地味」?

「真田丸」オープニングテーマ曲について、第1話放送時のネットでの反応を見てみると、「地味」という率直な感想がいくつか見られた。

確かに、決して派手ではなく、劇的な要素も少なく、重苦しく、息苦しささえ感じられる。だが、今回のドラマの主人公である真田一族を襲う過酷な運命を思うと、この重苦しさ・息苦しさが次第にドラマの内容とマッチして、話数を重ねれば重ねるほどしっくりくるテーマ曲に感じられるようになると予想される。

オープニングテーマ曲の方向性については、「真田丸」NHK公式ページの記述も参考になる。脚本を手掛けた三谷幸喜氏によるコメントを次のとおり引用したい。

真田信繁も新撰組も、歴史を築いた人物ではありません。言ってみれば、歴史に取り残された「敗者」です。だからこそ僕は彼らに惹かれ、彼らのドラマを書いてみたいと思いました。

この「歴史に取り残された『敗者』」という観点が、今回のNHK大河ドラマ「真田丸」の根底に色濃く存在しており、過酷な運命に必死に抗う真田一族の苦悩と奮闘が、「真田丸」オープニングテーマ曲に込められているように感じられる。

小さな家族船「真田丸」 曲のイメージは海?

真田一族の苦悩と奮闘という点については、もう一つ「真田丸」NHK公式ページから次のような記述を引用したい。

真田幸村伝説には、もう一つのストーリーがある。天才の父、秀才の兄の背を追いかけながら、故郷に住む家族と共に乱世を生き延びていくために、迷い、悩み、苦しみながら成長していく、家族愛にあふれた次男坊・信繁の物語。

大坂の陣において真田信繁が、戦国時代最後にして最強の砦(とりで)「真田丸」を作りあげるまでの人生は、戦国の荒波に揉まれ続けた小さな家族船「真田丸」での長い長い航海の道程でもあった。

ここで登場する重要なキーワードは、「小さな家族船」というフレーズ。「真田丸」を船に例え、戦国の荒波に揉まれながら長い航海を続けていく真田一族がドラマの中で描かれる。

その航海の先には決して明るい未来が待っているわけではないが、それでも真田一族はもがき苦しみながら、家族で手を取り合い歴史の荒波を突き進んで行く。

「真田丸」オープニング映像では、武田・真田一族が繁栄した山岳地帯や、大坂の陣における砦「真田丸」が前面に映し出されているが、同時に流れるテーマ曲のイメージとしては山ではなく海、すなわち、過酷な運命に翻弄されながら戦国の荒波を行く「小さな家族船」真田丸の航海が暗に描かれているのではないだろうか。