オールナイトニッポン テーマ曲
『Bittersweet Samba』

作曲:ハーブ・アルパート(Herb Alpert/1935-)

1967年から続くニッポン放送の深夜ラジオ番組「オールナイトニッポン」。そのオープニングテーマ曲には、ハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラス演奏によるインストゥルメンタル『Bittersweet Samba(ビタースウィート・サンバ)』が使われている。

ハーブ・アルパート(Herb Alpert/1935-)は、アメリカのトランペット奏者・作曲家。カーペンターズが所属したレーベル「A&Mレコード(エー アンド エム レコード)」創始者の一人。

1963年に自身のバンド(スタジオ・ミュージシャン)「ザ・ティファナ・ブラス(The Tijuana Brass)」を結成し、メキシコのマリアッチとアメリカン・ポップスを融合させた「アメリアッチ」と呼ばれる独自のジャンルで人気を集めた。

クリームまみれのセクシーなジャケット写真

「オールナイトニッポン」テーマ曲『Bittersweet Samba(ビタースウィート・サンバ)』は、ハーブ・アルパートが4枚目のフルアルバムとして1965年にA&Mレコードからリリースした「Whipped Cream & Other Delights」(ホィップ・クリーム・アンド・アザー・ディライツ)に収録された。

Whipped Cream & Other Delights

同アルバムは、アメリカ国内で600万枚を超えるセールスを記録した大ヒットアルバムとなった。ジャケット写真には、モデルのドロレス・エリクソン(Dolores Erickson/1937-)がまるでウェディングドレスのようにホイップ・クリームを体中にまとったセクシーショットが用いられた。彼女は当時、なんと妊娠3か月の身重だったというから驚きだ。

テーマ曲は別の曲のはずだった?

真偽のほどは定かではないが、ネットからの情報によれば、「オールナイトニッポン」のテーマ曲として当初予定されていた曲は、同じじアルバム「Whipped Cream & Other Delights」において、『Bittersweet Samba(ビタースウィート・サンバ)』の次のトラックに収録されていた『Lemon Tree』(レモン・ツリー)』という曲であったという。

予定していた曲と異なる『Bittersweet Samba』が間違えてかけられてしまったが、当時の「オールナイトニッポン」プロデューサー高崎 一郎がこれを聴いて、即座にテーマ曲として採用したという話があるという。今日では、この「かけ間違い説」は明確に否定されているようだ。

ハーブ・アルパートによる『Lemon Tree』のカバー曲は非常にゆったりとしたアレンジなので、もし同曲が「オールナイトニッポン」テーマ曲として採用されていたとしたら、今日とは大きく異なる番組イメージとなったはずだ。

なぜ「かけ間違い説」のような逸話が誕生したのかは定かではないが、やはり「オールナイトニッポン」と言えば、もう『Bittersweet Samba』以外考えられない。近年では、サントリーの発泡酒「金麦」テレビCM曲としても定着している同曲。これからもラジオ番組とともに愛され続けていくことだろう。

【試聴】Herb Alpert - Bittersweet Samba