私を野球につれてって
Take Me Out to the Ball Game

メジャーリーグ(MLB)関連テーマ曲 歌詞・日本語訳・試聴

ケイシーは大の野球好き。地元の野球チームを応援するためなら、貯金も使い果たしてしまう。

ある日、彼氏がショーを見に行こうとケイシーを誘った。ところが、野球以外には目もくれない彼女は、彼氏にこう言ったのだった。

「私を野球に連れてって!」

メジャーリーグ7回表終了時の大合唱

『私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)』は、1908年初版のアメリカ歌曲。アメリカのメジャーリーグ(MLB)では、7回表終了時にこの歌をスタンドの観客全員で歌う。歌詞は全部で2番まであるが、実際に歌われるのはコーラス部のみ。

この慣習は、長時間に渡る試合観戦の合い間のストレッチ的な役割も兼ねているようで、「セブンス・イニング・ストレッチ/seventh inning semen」とも呼ばれている。そのルーツ・起源については、国歌特集サイト「世界の国歌」内の「Take Me Out to the Ball Game」解説ページで詳しく触れているので適宜参照されたい。

「Take Me Out to the Ball Game」 解説と試聴

シナトラ主演でミュージカル映画に

1949年には、『Take Me Out to the Ball Game』をテーマとした同タイトルのミュージカル映画がアメリカで公開された。主演は、アメリカのジャズ・ポピュラー歌手フランク・シナトラ(Frank Sinatra/1915-1998)と、俳優・ダンサーのジーン・ケリー(Gene Kelly/1912-1996)。

同作はイギリスでも公開され好評を博し、四百万ドルを超える興業成績を獲得した(日本では未公開)。1950年には「最高アメリカミュージカル脚本賞」におけるアメリカ脚本家組合賞部門にノミネートされた。

クラッカージャックとは?

歌詞に登場する「クラッカージャック Cracker Jack」とは、キャラメルでコーティングしたポップコーンとピーナッツが混ざったスナック菓子。お菓子の箱にはおまけのおもちゃが同梱される。映画「ティファニーで朝食を」では、クラッカー・ジャックのおまけの指輪をティファニーで名前を彫らせるシーンが登場する。

クラッカー・ジャック社、袋の中でポップコーンが互いにくっつかない技術を1896年に開発。試食したセールスマンが思わず「That's crackerjack!(素晴らしい技術だ!)」と称賛し、それが商品名のルーツと言われている。

包装に描かれる犬のビンゴ(Bingo)とセーラー服の少年セーラージャック(Sailor Jack)は、創業者のF. W. ルエックハイム(Rueckheim)の孫(8歳でこの世を去った)がモチーフとなっているという。

アメリカ雑貨のショップなどで、クラッカー・ジャックの包装デザインを用いたビニール製のトートバッグが売られており、日本でも楽天市場などのネットショップで入手することができる。そのレトロでアメリカンなデザインは、知人へのプレゼントなどに利用すると面白いかもしれない。

キャラメル味がアメリカン!クラッカージャックのビニールトートバッグ

なお2012年現在、クラッカー・ジャックは、ペプシコーラで知られる食品・飲料会社ペプシコ(PepsiCo, Inc)の菓子ブランド「フリトレー(Frito-Lay)」傘下で存続している。

【試聴】Take Me Out to the Ball Game

歌詞(1927年版)・日本語訳(意訳)

Nelly Kelly loved baseball games,
Knew the players, knew all their names.
You could see her there ev'ry day,
Shout "Hurray"
When they'd play.
Her boyfriend by the name of Joe
Said, "To Coney Isle, dear, let's go",
Then Nelly started to fret and pout,
And to him, I heard her shout:

ネリー・ケリーは野球好き
選手の名前もみんな知ってて
試合のある日は
毎日「フレー!」と叫んでる

彼氏のジョーが遊園地へ誘っても
すぐにいらいら不機嫌になって
彼に向ってこう叫ぶのさ

[Chorus]
Take me out to the ball game,
Take me out with the crowd;
Buy me some peanuts and Cracker Jack,
I don't care if I never get back.

<コーラス>
私を野球に連れてって 観客席へ連れてって
ピーナッツとクラッカージャックも買ってね
家に帰れなくったってかまわない

Let me root, root, root for the home team,
If they don't win, it's a shame.
For it's one, two, three strikes, you're out,
At the old ball game.

さあ地元のチームを応援しましょう
勝てないなんて許せない
ワン、ツー、スリーストライクでアウト
昔なじみの試合スタイルで

【歌詞の補足】

歌詞には1908年版と1927年版があり、女性の名前が前者ではケイティ・ケイシー(Katie Casey)、後者ではネリー・ケリー(Nelly Kelly)となる。

また、「root for the home team」の「home team」部分は、実際に応援するチーム名に変えて歌う。)

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