吉本新喜劇テーマ曲 原曲は洋楽?

ホンワカパッパ ホンワカパッパ♪

なんばグランド花月劇場(NGK)の公演やテレビ放送「よしもと新喜劇」など、吉本興業(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)のお笑い芸人らが繰り広げる関西で人気のお笑い舞台・吉本新喜劇。

吉本新喜劇といえば、「ホンワカパッパ ホンワカパッパ♪」と若干間の抜けたユーモラスなテーマ曲の存在が欠かせない。トランペット(またはトロンボーン)に消音機(ミュート)をつけて、手のひらの開閉で音をコミカルに変化させるこの可笑しな楽曲は、お笑いの舞台である吉本新喜劇のテーマ曲にぴったりだ。

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あまりに吉本新喜劇にぴったりすぎるため、このテーマ曲は吉本新喜劇のために書き下ろされたオリジナルの楽曲であると考える方が少なくないと思われるが、実はこの曲は、アメリカで20世紀前半に作曲されたあるポピュラーソングを原曲とした、れっきとした洋楽なのだ。

原曲の洋楽は?『Somebody Stole My Gal』

吉本新喜劇テーマ曲の原曲として知られる洋楽『Somebody Stole My Gal』(サンバディ・ストール・マイ・ギャル)は、レオ・ウッド(Leo Wood/1882-1929)が1918年に作曲したアメリカのポピュラーソング。

タイトルの日本語訳は「誰かがあの娘を奪っていった」。歌詞の内容はタイトルどおりの失恋ソングだが、曲調は明るく悲壮感などはまったく感じられないコミックソング的な軽快さを持っている。実際の歌詞と日本語訳については、こちらの関連ページの解説を是非参照されたい。

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同曲はその後ジャズアレンジされ、カウント・ベイシーやベニー・グッドマンといった大御所らにも次々とカバーされヒットした。吉本新喜劇テーマ曲として今日耳にするアレンジ盤は、トロンボーン奏者ピー・ウィー・ハント(Pee Wee Hunt)によるデキシーランドジャズ・スタイルの楽曲が用いられている。

ピー・ウィー・ハント盤のアレンジは非常に個性的で、ベニー・グッドマンなどのスウィングジャズアレンジと比べると、本当に同じ曲なのかすぐには分からない人も出てくるほどのユーモラスなアレンジとなっているが、いずれも原曲はポピュラーソングの『Somebody Stole My Gal』なのである。

【試聴】Pee Wee Hunt -- Somebody Stole My Gal