NHK「新日本紀行」テーマ曲 『祭りの笛』

作曲:冨田 勲(とみた いさお/1932-)/NHK紀行番組

日本各地の原風景を訪ねるNHKの紀行ドキュメンタリー番組「新日本紀行」。1963年から1982年まで18年半放送され、2005年には続編的な番組「新日本紀行ふたたび」の放送が開始されている。

和のテイストあふれる「新日本紀行」テーマ曲を作曲したのは、NHKテレビ番組のテーマ曲を数多く手がける音楽家の冨田 勲(とみた いさお/1932-)。他の長寿番組であるNHK「きょうの料理」オープニングテーマ曲も冨田氏による描き下ろしの楽曲だ。

上ジャケット写真は、NHK「新日本紀行」テーマを作曲した冨田のアルバム「TOMITA ON NHK~冨田勲 NHKテーマ音楽集」。NHK「きょうの料理」オープニングテーマ曲も収録されている(試聴あり)。

続編ではヴォーカル入りバージョン

かつて「新日本紀行」で取材した日本各地をもう一度訪れるNHKの続編番組「新日本紀行ふたたび」においても、冨田氏作曲による同じテーマ曲が用いられている。

主な違いとしては、続編のテーマ曲については、作曲者自身の提案により、り薩摩琵琶奏者・坂田美子の歌声が追加録音されたヴォーカル入りバージョンが使用されている。

出版社によっては『祭りの笛』とも

なお、「新日本紀行」テーマ曲のタイトルは、収録されるCDアルバムによっては『祭りの笛』と表記されることもあるが、これは作曲者の冨田氏が命名したものではないようだ。

19世紀頃のクラシック音楽では、楽曲を売りやすくするために出版社が勝手にサブタイトル・副題をつけて売り出すことは多々あったようだが、現代でもこうした売り手の切実な事情を垣間見ることができて非常に興味深い。